NCプログラム

カスタムマクロの読みやすい書き方を考えてみる

サイトへのコメントで記事ネタをいただきました。確かに、ネットなどで調べても、変数や分岐などの構文の書き方を説明している記事はよく見かけますが、読みやすさや保守を題材にした記事はあまり見つかりません。筆者自身ほとんど独学なので、はたして的を射た記事になるのかは、「?」ですが、自分の経験から、考えてみようと思います。ご意見やアドバイスなどいただければ、うれしいです。 変数 C言語など、プログラミング言 […]

カスタムマクロ、G66モーダル呼び出しで固定サイクルを自作してみる。

前回、カスタムマクロプログラムの例として、ハイデンハインサイクルをマクロ化する例を紹介しました。 ハイデンハインサイクルに比べると、ファナック固定サイクルの機能は非常に貧弱ですが、カスタムマクロを自作する事で、無限に拡張する事が可能です。今回は、カスタムマクロのモーダル呼び出し「G66」を利用して、穴を面取りするサイクルを作成してみようと思います。 G66:マクロモーダル呼び出し 固定サイクルを呼 […]

カスタムマクロでハイデンハインサイクルを作ってみよう!

最近、機械の立ち上げ作業でバタバタしていて、すっかり更新がご無沙汰しています。忘れられそうなので、5月の連休の空き時間で更新します。ネタとしては、以前から考えていたもので、ファナックカスタムマクロの使用例として、ハイデンハインサイクルをマクロ化してみたいと思います。ハイデンハインサイクルについては、下記で記事にしています。ご興味あれば、覗いてみてください。 マクロとは? マクロ言語は、プログラム言 […]

ハイデンハインのサイクル機能

ファナック系では、G73やG81~の固定サイクルと呼ばれている、ドリル加工用サイクルがありますがハイデンハイン制御機には、さらに高機能なサイクルが用意されています。変数で加工形状をカスタマイズできる点は、カスタムマクロに似ていす。多様なカスタムマクロが、標準で用意されているイメージです。さらに、ドリルサイクルだけでなく、ポケットや測定用のサイクルも用意されています。ファナック機では標準にない追加機 […]

Fusion360、更新でポスト処理が変わった?デフォルトになった「NCプログラム」機能を説明します

2021/08/24付近の更新からかな?「アクション」>「ポスト処理」で出てくる、ダイアログが変わったみたいですね。「NCプログラム作成」がデフォルトになったようです。ちょっと戸惑ったのと、「NCプログラム」意外と便利なので、説明したいと思います。後半では、ポストファイルをネットワークフォルダで共有する方法も解説しています。 ポスト処理ダイアログが変わった 以前はこんなダイアログでした。 先日気が […]

NCデータをDXF変換するためのDXFフォーマットを解説します

前回公開した、NCデータ確認ソフトに、少し名前を変更しDXF変換機能を追加しました。 「NcCheck2Dxf Ver3.41」こちらからダウンロードできます。 機能追加にあたり、DXFファイルの情報を集めなおしたので、今回はDXFについての記事を書いてみます。 以前の記事で、DXFには少し触れていますので、興味ある方は下記もご覧ください。 DXFから、穴情報を取出す こちらは、DXFファイルから […]

Gコード確認ソフトが進化しました。改造に利用した、C++BuilderのCancasを説明しています。

前回公開したソフト、進化させました。変更点の一番の目玉は、キャンパスのサイズ変更と、図形の拡大・縮小です。この機能追加は、自分自身でもかなりC++Builder の勉強になりましたのでC++Builderでの図形描画方法なども記事にしてみようと思います。簡単な図形描画のC++Builder のサンプルソースも添付します。他は、レイアウト変更や、真円への対応。G90・G91モードの表示。データの読み […]

GコードNCデータの確認と学習支援ソフトを作ってみた

こちらで、ファナック系NCデータで図形を定義する方法を説明しました。 NCプログラム/Gコード 工具経路指令 絶対座標系(G90)の場合には、原点基準からのX軸やY軸の移動位置は、比較的イメージできますが、相対座標系(G91)モードの場合は、次の移動位置はわかりますが、全体的な図形形状はなかなかイメージできません。さらに、「I」「J」円弧の場合はその中心と半径も、電卓を叩かないとわかりませんね。N […]

カスタムマクロで段取り支援

オプション扱いの場合もありますが、CNC制御にはNCデータを操作したり、制御機のデータを読み書きしたりできる、マクロと呼ばれているプログラム機能があります。マクロは、簡易的ですがプログラミング的な言語構造と変数を使用できるため、NCプログラムをパラメータ化して汎用的なプログラムを作成する事ができます。ただし、制御機によってプログラム構文は違うため、違う制御機での互換性はありません。今回はマクロの使 […]

NCプログラム/プログラム構成

NCプログラムの構成は、大きく分けると2種類にわける事ができます。一つは加工に必要な準備機能で、もう一つは、実際の加工経路の動作指令です。さらに、マシニングセンターを対象にすると、準備機能は4つに分ける事ができます。CAMのポストプロセッサを編集する場合やプログラム全体の構成を検討する際、この基本構成から検討していけば、複数の機械を使用する場合に互換性を持たせやすくなります。 準備機能指令と加工経 […]

NCプログラム/工具長補正

前回は「工具径補正」について説明しました。これは、定義されている輪郭(工具経路)を制御機に再定義(オフセット)させる指令です。この機能により、使用工具径や加工状況に合わせて「輪郭」を再定義し直す処理が省略できます。ただし、あくまでも定義輪郭に対して「オフセット」させる機能なので、横縦の比率など「輪郭形状自体 」 を変形させる事はできません。今回は、工具軸方向(ここではZ軸) 縦型マシニングセンター […]

NCプログラム/工具径補正

前回、図形を定義する基本的なGコードの説明をしました。これで、工具経路の輪郭の定義はできるようになると思います。ただ、これは工具中心経路の定義なので、実際の加工を想定すると工具径も考慮する必要があります。また、マシニングセンターのような工具を自動で交換する機械の場合には、使用工具の長さも考慮しなければいけません。前回までのGコードで、工具径や工具長まで考慮してNCプログラムする事は可能ですが、使用 […]

NCプログラム/プログラム構造

最近の投稿は、覚書きとしても残しておきたかったので、素人ながらLinux系の投稿が連続していましたが、今回は気分を変えて、今まで携わってきたNC関連の記事を書こうと思います。 NCプログラムとは? NC工作機械のコントローラへの指令の集まりです。プログラムとありますが、ファナック系は基本的には命令コードの羅列ですね。 通常のプログラミング言語とはちょっと違います。オプションでカスタムマクロという言 […]