Heidenhain iTNC530
■ Qパラメータ2012.6.8

NCデータ概要の
https://www.kazuban.com/bbs/heidenhain/heidenhain.cgi?mode=main&no=2

28 FN 0:Q2=1550 ; FEEDRATE XY
29 FN 0:Q3=1000 ; FEEDRATE Z
30 FN 0:Q4=500 ; REDUCED FEEDRATE

「Q___」 は、変数です。FANUCの「#___」と同じような機能です
三角関数や分岐なども、同様にできます
ちなみに、「FN 0:」は機能の番号で、「ASSINGN」代入の意味を
前もってコントローラに教えるようです
FN 1: 「ADDITION」 足し算
FN 2: 「SUBTRACTION」 引き算
FN 3: 「MULTIPLICATION」掛け算
FN 4: 「DIVISION」 割り算
 ・
 ・
このような感じです
ちょっと面白い命令が、
FN 23: 「Determining the CIRCLE DATA from 3 points」
FN 24: 「Determining the CIRCLE DATA from 4 points」
です。これは、

FN 23: Q20 = CDATA Q30

のような指示で、前もって3点のX,Yの座標をQ30~Q35に定義しておいて
この行を実行すれば、3点を通る円の中心と半径を、Q20,Q21 に返してくれます
FN 24:は4点を通る円です
これを使うと、タッチプローブで、3~4点タッチさせ円を測定するプログラムを
作ったりする事ができます

この、「FN **:」は打ち込むとなると面倒のように思えますが
画像のようにコントローラから打ち込む場合、ファンクションキーを押すと、自動で挿入されます
また、PCでNCデータを作成して、機械に転送するときなどは
「Q2 = 1550」のように、この「FN 」はなくても、認識してくれます

また、このNCデータ概要の例の場合、なぜQパラメータを使っているかと言うと
ポストプロセッサにより違ってくるとは思いますが、ウチの場合には
下記のように、実際の加工時の送り速度指令にQパラメータを使っています

48 L Y111.876 Z3.182 R0 F MAX
49 L Y108.466 Z-0.475 FQ2 ←←←←←←←←←←
50 ;BALL_END_MILL
51 L Y105.056 Z-4.132 FQ3 ←←←←←←←←←←
52 L X10.933 Y104.788 Z-4.055 FQ2 ←←←←←←
53 L X11.772 Y104.562 Z-4.125

このことにより、Z方向や、XY方向のの送り速度を変更したい場合

  28 FN 0:Q2=1550 ; FEEDRATE XY
  29 FN 0:Q3=1000 ; FEEDRATE Z

FQ2 は。F1550 となるのでこの値を変更だけで、加工全体の送りスピードを変更できるようになっています



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